それまで十二鬼月のなかでも下弦の鬼しか会っていなかった炭治郎たちが初めて遭遇した上弦の鬼。
それが上弦の参・猗窩座でした。
武人のように振る舞いながらも、いざ命の危機に立てば逃げ出す様に「鬼滅の刃」連載中は批判が相次いだものの、猗窩座の人間時代が明らかになると人気が急上昇することに。
(それはひとえに凄惨な過去によるものなのですが、そこは割愛させていただきます)
そんな上弦の参・猗窩座の声優を担当しているのは石田彰さんです。
いったいどういう声優なのか。
今回は石田彰さんのプロフィールと代表作を解説していきたいと思います。
猗窩座役・石田彰さんのプロフィール
・石田彰さんのプロフィール
愛称 | あーさん/あー様 |
出身地 | 愛知県日進市 |
生年月日 | 1967年11月2日 |
血液型 | O型 |
身長 | 163cm |
職業 | 声優/俳優 |
事務所 | ピアレスガーベラ |
デビューした年 | 1990年(活動自体は1988年から) |
石田彰さんの経歴
石田彰さんは1980年代から活動している男性声優で、子供時代にアニメ「機動戦士ガンダム」を見て声優に憧れたことが声優になろうとしたきっかけだとか。
とはいえ最初から声優になろうとしたわけではなく、「人前に出たくない」という気持ちが強かったそうです。
それでも「モノマネでもいいから」と思い、中学生で演劇部に入部。
高校生で参加した演劇セミナーで「人前には出たくないけど芝居が好き」ということに気づき、以降、本格的に声優を目指していきます。
そんな石田彰さんが声優を目指すきっかけとなった「機動戦士ガンダム」シリーズの1つ、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のアスラン・ザラ役で「第1回声優アワード(2007年)」のサブキャラクター賞男優部門を受賞したことは石田彰さんを語るうえで欠かせないポイントです。
歌わない声優として有名
ポイントといったら石田彰さんは「歌わない声優」としても有名ですね。
昨今はアイドル声優(声優アーティスト)なんて言葉があるように声優には相応の歌唱力が求められる場面が多くなりましたが、石田彰さんは「歌わない声優になります」と事務所に宣言しています。
その理由は「自分の歌が商品として成り立つかどうかのハードルを越せない」とのこと。
しかし新人時代や複数の作品(銀魂・遙かなる時空の中で等)で歌声を披露しており、その歌が決して音痴ではないことから「ハードルが高すぎるのではないか?」と囁かれています。
なお声優の経歴が長いとあって同業者である声優や業界外の著名人から慕われているものの、石田彰さん本人は人付き合いが好きではない模様です。
石田彰さんの声質
「石田ボイス」と呼ばれる声質は独特でありながらも、とても繊細かつ卓越しています。
実際にミステリアスな少年や男性、陽気だけど狂気をあらわにする殺人鬼にぶっ飛んだ愉快犯などを演技力だけで使い分けているのです。
特に「美少女戦士セーラームーン」のフィッシュ・アイはいわゆる男の娘ですが、とんでもない美少女ぶりで根強い人気があります……が、そんなフィッシュ・アイを担当したのは石田彰さんです。
石田彰さんの代表作、「新世紀エヴァンゲリオン」渚カヲル
「新世紀エヴァンゲリオン」の渚カヲル役は「石田彰さんの代表作に絶対に入っている」と断言できるほどの有名作です。
正体不明の巨大クリーチャー「使徒」から街や人々、ひいては世界を守る「ネルフ」。
その「ネルフ」のパイロット「フィフス・チルドレン」としてゼーレにやってきたミステリアスな少年・渚カヲルは当時傷心まみれだった主人公・碇シンジに安らぎを与えてくれました。
しかしその正体は「第17使徒・タブリス」。
カヲル自身の思惑はさておきTV版では初号機で握りつぶされますが、劇場版「ヱヴァンゲリヲン」では大きく異なり、目覚めてから一変した14年後の世界で孤立するシンジに寄り添います。
劇場版は全てが明らかになっているわけではないので不透明なところもあるものの、どうやらカヲルはループしているようです。
そのためTV版では終始何を考えているか分からない節から一転、確かな軸があるキャラへと変わりました。
なお石田彰さんは「新劇場版:序」の時点から庵野秀明監督からカヲルの役割や世界観を教えられており、キャストのなかで一番ネタバレなど諸々を知っているそうです。
石田彰さんの代表作、「銀魂」桂小太郎
笑いあり涙ありの何でも作品「銀魂」のメインキャラ・桂小太郎は反幕府勢力「攘夷党」の党首です。
当初は攘夷戦争の生き残りとして幕府を打倒しようと過激なテロ行為を繰り返していましたが、謎のマスコット・エリザベスと出会ったからは穏健派に。
とはいえ凄まじいボケをかます時が多々あり、大抵そういう時は過激派の名残なのか爆弾を用いることがあります。
見た目は黒髪で細身の青年。
言動も武士らしいのですが、作中トップクラスのボケキャラなのでツッコミがいないと話が進まないことも。
そのボケ(ギャグ)ぶりに思わず石田彰さんも笑ってしまったこともあったそうです。
テンションや口調や常に一定ですが、決して仏頂面といった類ではなく、「強い意志で律している」という印象を受けます……ただそのせいでボケが妙にハマっていますが汗。
石田彰さんの代表作、「はたらく細胞」がん細胞
とある人間の体内を舞台に細胞たちの働きぶりを擬人化した「はたらく細胞」。
その「はたらく細胞」で細胞のエラーであるがん細胞は免疫機能である白血球やNK細胞、キラーT細胞たちの前に立ちふさがります。
しかし最初はただの細胞に扮しており、原作コミックを読まずにアニメを視聴したユーザーたちは「あいつの声は石田彰だからただのモブ役じゃないはずだ」とざわついたとか。
その予感は正しく的中し、がん細胞として正体をあらわにしてからは敵意に満ちた攻撃や立ち振る舞いをします。
普通の細胞に扮していた時とがん細胞である時のギャップはアニメにも声も見ごたえがあるので、見ていない方は是非おすすめです。
まとめ
猗窩座の担当声優である石田彰さんは「石田ボイス」と呼ばれるほど繊細かつ卓越した演技力があります。
その演技は男の娘もできるほどで、同業者から著名人まで慕われているものの、本人はあまり人付き合いを好みません。
代表作は「新世紀エヴァンゲリオン」の渚カヲル・「銀魂」の桂小太郎・「はたらく細胞」のがん細胞など本当に多種多様です。
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