作中炭治郎はヒノカミ神楽を12の型まで完成させますが、13の型の名前や技は出てきませんでした。
そのため13の型は完成していたのかわからないままの方が多いと思います。
結論から申し上げますと私の考察は『13の型は完成していた』と思います。
これからその根拠やヒノカミ神楽の実際のモデルについても考察してみましたのでぜひご覧になってみてください!
ヒノカミ神楽

そもそもヒノカミ神楽とは
ヒノカミ神楽とは鬼滅の刃のお話の中では、主人公・竈門炭治郎が使う呼吸の種類として紹介されています。
代々炭焼きの家系である竈門家に、怪我や災いが起きないようにヒノカミ様に向けて耳飾りとともに代々継承されていました。
作中でも炭治郎の父「竈門炭十郎」もヒノカミ神楽を踊っている様子が登場します。
病弱の炭十郎が踊り続けるシーンはとてもかっこよかったですよね!
ヒノカミ神楽の伝承の背景をおさらい!
ヒノカミ神楽の伝承の背景は戦国時代にさかのぼります。
炭治郎の遠い祖先の炭吉夫婦を鬼から助けた日の呼吸の使い手、継国縁壱という人物がヒノカミ神楽をはじめてつかった人物です。
炭吉夫婦の間には無事に子供が産まれこの出来事がきっかけで、炭吉と縁壱は仲良くなります。
2年後改めて夫婦の下に現れた縁壱は、鬼舞辻無残を取り逃がしており、自信を喪失していました。
しかし炭吉一家の温かさに触れ守るべきものを思い出します。
そうして過ごしていく中で炭吉の妻・すみこにせがまれた縁壱は日の呼吸の型を披露します。
そのあまりにもきれいな舞を炭吉はひとつも取りこぼさずその瞳に焼き付けていました。
別れ際に縁壱は炭吉に花札の耳飾りを渡します。
炭吉は自分を価値のない人間だと揶揄する縁壱のために耳飾りと日の呼吸を後世に伝えることを約束しました。
こうして日の呼吸が現在のヒノカミ神楽として竈門家に代々受け継がれていったのです。
ヒノカミ神楽は、初めは竈門家のものではなかったというのにとても驚きました!
ヒノカミ神楽12の型の種類
次に13の型を説明するうえでとても重要になる12の型についてそれぞれ説明していきます!

輝輝恩光(ききおんこう)
十字にうねるように炎が走り、無残の腕を切り落とすことに成功した技です。
斜陽転身(しゃようてんしん)
逆さまに宙返りしながら繰り出す技です。
飛輪陽炎(ひりんかげろう)
斬りつけるとき刃の刃先が陽炎のように揺らぎ、敵を斬りつける技です。
火車(かしゃ)
敵を飛び越えながら攻撃を避けそのまま敵を斬りつける技です。
円舞一閃(えんぶいっせん)
善逸から教えてもらった雷の呼吸の足の踏み込みからヒントを得た横薙ぎ技です。
日暈の龍 頭舞い(にちうんのりゅう かぶりまい)
龍がうねるように刃を斬りつけ相手を傷つける技です。
陽華突(ようかとつ)
すばやい突き技で斬りつける技です。
灼骨炎陽(しゃっこつえんよう)
刃の刃先が陽炎のように揺らぎながら振る刀身が伸びたような技です。
幻日虹(げんにちこう)
残像を作ることで敵をかく乱させる回避行動です。
炎舞(えんぶ)
連撃で技を繰り出すことが出来る技です。
烈日紅鏡(れつじつこうきょう)
刀を左右に素早く振るう水面斬りで斬りつける技です。
碧羅の天(へきらのてん)
空に円を描くように舞う垂直技の攻撃です。
円舞(えんぶ)
大きく円を描くようにふるまう技です。初めて炭治郎がヒノカミ神楽を使った技です。
ヒノカミ神楽13の型は完成していたの?
では今回の本題のヒノカミ神楽13の型は完成していたのかについて、考察していきたいと思います!
ヒノカミ神楽は12の型まで?
まず当初ヒノカミ神楽は12の型までだと言われていました。
炭治郎が鬼舞辻無残と戦う最中で13の型の存在に気づきました。
作中でヒノカミ神楽の12の型は何百年もたつのに驚くほど正確に伝わっていたと書かれています。
それなのに13の型についてはなぜ伝承されていなかったのか?
また、円舞と演舞同じ音の名前があることや病弱だった炭十郎の
「正しい呼吸を使えば炭治郎もずっと舞える」
という言葉を思い出し、炭治郎は12の型がつながっていてそれを繰り返すことで円環を成し13の型になるということを思いつくというシーンがあります。
ヒノカミ神楽13の型の秘密
13の型は伝承されていなかったのではなく、12の型が円環のようにつながって13の型を知らず知らずのうちに舞っていたのです。
そのため、13の型は完成していたのだと考察しました!
ではなぜ読者は13の型は実際完成したのかがわからなかったのでしょうか?
それは13の型には実際に名前などがなかったためだと思います。
先ほども申し上げた通り12の型を繰り返し踊ることによって13の型が完成します。
そのため13の型の舞は実際にはなく、読者が13の型がまた新たにあるのではないかと思っていただけだったのだと思われます!
ヒノカミ神楽のモデルっていったいなんなの?
ここまで解説したヒノカミ神楽ですが、実際にモデルとなったのではないかと言われている「火の神」、「日の神」が話題になっていますのでご紹介します!
火の神とヒノカミ神楽の共通点
火をつかさどる神で日本神話では迦具土神といいます。
日の神が産まれる前に生まれた最後の御子神とされています。
母を殺し父は黄泉の国にわたるなど「この世に完全なものは存在しない」という日本神話の特徴を大きく裏付けるような神で、このような神は他国にはあまり存在しません。
火の神は創生神をも殺したことから、彼の前では不死の生きものでも死から逃れることはできず、不死の生き物=鬼を弱らせることが出来るヒノカミ神楽と共通する部分が多いです。
日の神とヒノカミ神楽の共通点
日本の神話の最高神です。古事記・日本書紀・風土記などの神話のなかで一番地位の高い存在なのが日の神です。
日の神は日輪を司っており、炭治郎が引き継ぐ耳飾りの模様にも日の神を思わせるデザインになっています。
このことから「火の神」、「日の神」は鬼滅の刃と共通する部分が多く関係していると思われます。
鬼滅の刃はこのような様々な日本の神話とつながる部分が多く、作者の吾峠呼世晴さんはかなり日本の神話に詳しい方なのだと思います・・・!
まとめ
今回はヒノカミ神楽のモデルはなに?13の型は完成していたの?について考察していきました。
結果的に13の型は完成していてヒノカミ神楽のモデルは「火の神」、「日の神」が関係していることがわかりました。
ヒノカミ神楽はアニメでもとてもキレイな描写で描かれていますので、ぜひご覧になってみて下さい!
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