今回は鬼殺隊の中でも特に個性あふれる伊之助について、その名前の由来や趣味について考察していきたいと思います。
伊之助の特徴
さて、伊之助と言えばまず特徴的なのはその見た目ですよね。
刃こぼれした2本の日輪刀
頭には猪の被り物をしていてムキムキマッチョの裸で刃こぼれした2本の日輪刀を持っています。
刃こぼれした日輪刀については、伊之助自身が石で刀を叩いて刃こぼれさせています。
煉獄さんにも猪頭少年と言われていたり、無限列車編では夢の中に侵入した女の子に「裸猪」と言われていたように、伊之助といえば猪の被り物、なのですが、実はそれを取ると超美少年です。
伊之助って自信満々の態度と被り物のインパクトが大きいので、結構大きく見えると思うんですが、実はかまぼこ隊の中で一番背が小さい164センチです。
ここから伊之助について一気に紹介していきますね!
伊之助の出身地
まずは伊之助の出身地についてです。
伊之助の出身地ですが、東京府奥多摩郡大岳山となっており今でいうと奥多摩の大岳山です。
生い立ち
次に伊之助の生い立ちについて触れていきましょう。
伊之助のフルネームは嘴平伊之助(はしびらいのすけ)です。
山に捨てられていた所を猪に育てられた、という壮絶な生い立ちです。
なぜ猪が人間の子供を育てたのかは不明ですが、母猪が自分の子供を亡くしたばかりだったからかもしれない、とのことです。
母猪がいなければ、山の中で赤ん坊が一人で生きることはできないでしょうし、後の鬼殺隊で活躍する伊之助はありませんでした。
伊之助がかぶっている猪の被り物は死んでしまった母猪のものです。
母猪が死んでしまった後も山の中で引きつづき生活をして他の動物たちと力比べをしながら過ごします。
10巻の最後に、伊之助が「山の王なり」と言っているのを色々な動物が見上げている様子が描かれています。
更に月日が流れ、伊之助は山で出会った鬼殺隊と力比べをして見事勝利!その隊員から、鬼殺隊のこと、鬼のことを聞くのです。
ちなみに最終選別は、その力比べをした鬼殺隊員の日輪刀を持って参加しています。
でも合格した後誰よりも早く山を降りたので、炭治郎や善逸など他の合格者と顔を合わせることはありませんでした。
伊之助の初登場は響凱のいた屋敷でしたよね。
伊之助の好物・趣味
好物は天ぷら
公式ファンブックに記載されている所によると、伊之助の好物は天ぷらで、趣味は「ことろことろ」という童遊となっています。
天ぷらは藤の家紋の家療養していた時に初めて食べて感動していましたよね!
修行中にも天ぷら天ぷら!と自分を鼓舞するシーンもありました。
趣味「ことろことろ」とは
さて、ここで耳慣れないのが「ことろことろ」です。
「ことろことろ」というのがどんな遊びかを説明しておきたいと思います。
ことろことろというのは1300年前、平安時代からある鬼ごっこの一種です。
ことろことろというのがどういう遊びかというと、まず3つの役割を決めます。
鬼役、親役、子役です。
子4人が肩に手を置き、列をつくります。
4人のうち、一番前にいるのが親役です。鬼は親を先頭とする子の列と向かい合い、一番後ろの子にタッチできたら勝ちなので、一番先頭の親は子を守らなくてはいけません。
子供の手が肩から離れてしまって列が崩れてしまっても鬼の勝ちとなります。
20秒程度の制限時間以内にタッチされなければ子の勝ちです。
鬼ごっこというだけで、鬼が題材の鬼滅の刃との関連性を感じることができますよね。
「ことろことろ」の語源
そして「ことろことろ」の語源は「子獲ろ子獲ろ」です。
伊之助はことろことろを炭治郎から教えてもらったみたいなのですが、伊之助の出生ととても関係性があることに気づきませんか?
ことろことろ、は子を守る為に親が鬼に殺されるという遊びです。
伊之助の親、琴葉は息子である伊之助を童磨から守って殺されてしまった、ということと完全に一致するのです。
ことろことろ、の「こと」から琴葉の名前を持ってきたのかは分かりませんが、名前の響きもなんだか似ていますよね。
そして、伊之助の親である琴葉を殺した鬼の名前は「童磨」です。
ことろことろは子供達の遊び、つまり童遊びと言われていて「童遊び」の「童」は「童磨」の漢字と同じです。
伊之助の趣味の童遊の「ことろことろ」ことろことろと母親の琴葉の名前、そして、母は童遊びと同じ漢字を名前に持っている童磨に殺されてしまった…
伊之助と童磨との因縁をバチバチに感じざるを得ませんね。
童磨も「こんな巡り合わせ 奇跡でしょ」と言っていました。
結果として伊之助とカナヲは大切な人を奪った童磨を倒すことで復讐を果たすことができました。
伊之助についてもう少しお話していきたいと思います。
個性的すぎる伊之助
被り物の下はめちゃくちゃ美少年
伊之助はムキムキの裸体と猪の被り物、という個性的すぎる出で立ちの異様さが目立ちますが、被り物の下はめちゃくちゃ美少年だということは良く知られていますよね。
そしてそんな外見とは裏腹にとても好戦的で強さをひたすらに求めています。
猪に育てられたので、初登場したころは人間的な感情が全くなく、女の子を踏みつけたり、亡くなった人を埋葬する意味が分からなかったりと、人っぽさがありませんでした。
山の中で人とほとんど関わらず生きてきたんだから仕方ないですよね。
心の成長
炭治郎や善逸と行動を共にして、鬼殺隊でいろいろな経験をすることによって人間らしい感情が生まれてくる、という心の成長も見られます。
時折見せる、伊之助の「ほわほわ」はなんだか可愛いですよね。
優しくされたり、お礼を言われるなど、今まで感じたことの無かったうまく言えない感情を「ほわほわ」と表現しています。
実の母の愛情を受けることができず、大きくなるまで人との関わりがなかった伊之助はもちろん人の優しさや思いやりに触れたこともありません。
そんな伊之助も戦いの中で炭治郎たちと関わりながら、強く、そして人間らしく、優しくなっていきました。
今回は伊之助について詳しくお伝えしてきましたがいかがだったでしょうか?
炭治郎や善逸はいろいろな所にわかりやすく伏線があったり、相手が設定されていたりするんですが、改めて見ると伊之助って少ないことも発見できました!
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