鬼の中でも最強の6人(正確には7人)、それぞれの鬼と無惨ってどんな関係なのか気になりませんか?
今回は全ての鬼の始祖、鬼舞辻無惨とトップの鬼たちの関係性について考察していきたいと思います。
今回は新上弦の肆:鳴女と新上弦の陸:獪岳は除いて紹介していきますね。
鬼舞辻無惨と上弦の陸:妓夫太郎
まずは上弦の陸:妓夫太郎についてです。
上弦の中では一番下のランクの妓夫太郎ですが、実は無惨からの評価と期待は高いものなんです。
公式ファンブックによると、妓夫太郎の「お気に入り。境遇と貪欲な性格を高く評価」とあります。
作中でも妓夫太郎は人間の時に感じた想いが強く残っているので、とにかく世間を恨んでいたり、妬んでいましたよね。
宇随さんの見た目をうらやましがったり、嫁が3人いることにイラついたり…
そうした、世の中への妬みや嫉みは鬼としての冷酷さや残忍さと繋がるので、そんな妓夫太郎のことを無惨は今後の期待を込めて評価していたのかも知れません。
実際、妓夫太郎が倒された後、上弦の鬼が無限城に集められた時も、初めから妓夫太郎が出ていたら勝っていた、と堕姫がいなければ勝っていた、といわんばかりでした。
この発言からも、無惨が妓夫太郎に期待していたことが伺えますよね。
そもそも無惨は自分以外に基本的には興味がないので、その無惨に「お気に入り」と言われるだけでもたいしたものですよね!
だからこそ上弦の陸、と一番下の位にも関わらず厚遇されていたのです。
鬼舞辻無惨と上弦の陸:堕姫
堕姫は評価の高い兄、妓夫太郎と比べて無惨の堕姫に対する評価はとても厳しい評価となっています。
公式ファンブックによると、無惨は堕姫のことを「頭の悪い子供」としか思っていません。
100年以上生きているのに、作中でも子供のように何度も泣きわめき、困ったことがあると何でも兄頼みの堕姫は、鬼になった子供の時のままの精神年齢なのでしょう。
遊郭での戦いの時にも「足手まとい」と言われる始末。
堕姫は妓夫太郎のオマケという感じなんでしょうね。
ん?でも作中では堕姫って無惨に褒められなかった?そんなシーンがありましたよね。
7人の柱を葬ったことを認められ、これからもっと強くなる特別な鬼だ、と言われるシーンです。
おそらく、「頭の悪い子供」に対して褒めておだてて仕事をしてもらおう、という無惨なりのモチベーションコントロールだと思います。
しかし、実際は「足手まとい」と言われているので、上弦の鬼として堕姫はふさわしくない、と思っていたのが本音でしょう。
鬼舞辻無惨と上弦の伍:玉壺
初めて玉壺が出てきたのが、無限城への上弦の鬼の招集です。
玉壺と言えば、自己顕示欲が強くて自己中心的な無礼な性格で、無一郎とのやりとりの中では、上から目線のドSは発現が目立ちましたが、
無限城で無惨に斬り落とされた頭を手で持たれたり、情報を得てきたにもかかわらず無下に扱われながらも「いい…とてもいい..」と発言するなど、無惨に対してはドMになるようです。
玉壺は見た目も特徴敵ですが、こうした発言もちょっと気持ち悪いですよね。
そんな玉壺のことを無惨は「わりとお気に入り」とのことです。
その理由は「壺がなかなかきれいだから、高く売れるから」とのことです。
堕姫は炭治郎に「鬼は食うために金も必要ない」と言っていましたし、高く売れる必要ある?と思いますが、無惨は擬態するなどして、人間社会に溶け込んでいるので、浅草の時のように大人に擬態している時はそれなりにお金も必要なのかもしれませんね。
本人も自分の壺には自信を持っていて、自慢げに壺の説明をする場面もありました。
無一郎に壺がゆがんでいるとバカにされた時は激怒していました。
鬼舞辻無惨と上弦の肆・半天狗
半天狗の登場も玉壺と同じく、無限城に113年ぶりに集合させられた時でした。
半天狗は終始不機嫌な無惨に不自然なほどにおびえていました。
炭治郎達との戦いの中では、自分が被害者かのように炭治郎達を「弱いものをいじめる悪者」と言っていました。
上から目線でドS、自信満々の玉壺と違って、半天狗は被害者意識の塊で小心者、小者感が漂っていました。
そんな半天狗の無惨からの評価は「普通。たまにうざく感じる時もあるが許容範囲内」とのことです。
おそらく、無惨に対していつも異常な程におびえているので、それが慇懃無礼に映るのかもしれませんね。
ちょっと気持ち悪い謎の血鬼術で強いことは強いので上弦にいるのでしょうが、無惨も特に思い入れがあるわけではなさそうです。
鬼舞辻無惨と上弦の参:猗窩座
猗窩座と言えば無限列車編での登場と煉獄さんとの戦いが記憶に新しい上弦の参です。
ストイックな姿勢や人間時代の悲しい過去から鬼とはいえ、人気の高いキャラクターです。
作中で無惨と猗窩座が登場したのは、他の鬼よりも先駆けて、無限列車編から遊郭編へ入る途中でした。
青い彼岸花についての進捗報告及び、無限列車での戦いの成果報告を人間の子供に擬態している無惨に報告しに行っていました。
そこで無惨は柱を倒したことを満足げに語る猗窩座を「柱を1人始末したからと言ってなんだと言うのか」と一蹴されていました。
更に猗窩座はその場にいた鬼殺隊員を葬れなかったこと、青い彼岸花を見つけられなかったことを責められていました。
堕姫は柱を7人葬ったことを褒められて期待している、と言われていたのに対して、何とも理不尽な扱いに思えますよね。
でもこれも、実は無惨なりの猗窩座に対するモチベーションコントロールなのではないかと思います。
なぜなら、公式ファンブックの無惨の猗窩座に対する評価は「真面目で忠実なのでお気に入り」となっています。
さらに、猗窩座は至高の領域を目指して鬼になってからも鍛錬し続けている、というストイックな面を考えてみても、褒めるよりもけなして奮起させる方が強くなる、と思ったのかも。
実際、無惨から柱でもない炭治郎から一撃を受けたことを指摘され、かなり悔しがって奮起していましたよね。
そんな猗窩座の性格を知っていて、お気に入りだからこそあえて期待を込めてもっと強くなるような悔しがるきっかけを与えたのかも知れません。
鬼舞辻無惨と上弦の弐・童磨
上弦の参の猗窩座がわりと評価されているので、更に上の位である上弦の弐:童磨はさぞお気に入りだろうと思われるのですが、なんと、公式ファンブックで明かされた評価は「あんまり好きじゃない」。
童磨は出世も早かったようですし、序列を考えても、意外な評価と言えるのではないでしょうか。
鬼たちの心が読める無惨にとって、そもそも無感情でサイコパスな童磨は気持ち悪かったのかもしれません。
また、童磨はいつも気味悪くにこにこしていて、さらにおしゃべりなのでそれもさらに鬱陶しいと思われる要因なのかもしれません。
鬼舞辻無惨と上弦の壱・黒死牟
無惨を除く鬼の中で最強の鬼、上弦の壱:黒死牟。
黒死牟の評価はまさかの「ビジネスパートナー」。
自分以外を認めない、信じない無惨が自分と対等と認めている唯一の鬼と言えるのではないでしょうか。
そんな黒死牟と無惨の出会いはおそらく一番古く、戦国時代にさかのぼります。
人間時代の名前は継国厳勝。弟とともに鬼殺隊で活躍する剣士でした。
鬼殺隊をを急速に強くしていた「呼吸」に興味を持っていた無惨と痣の発現により、寿命がわずかになり、思い悩んでいた厳勝を鬼にならないか、と勧誘しました。
鬼になれば無限の時を生きることができる、いつか弟の縁壱よりも強くなれるかもしれない、と思った厳勝は無惨の誘いにのって鬼となる道を選びます。
鬼殺隊の継国厳勝から鬼「黒死牟」へと生まれ変わり、当時の産屋敷家の当主を殺害し、縁壱と完全に決別します。
こうした経緯から無惨は黒死牟のことをビジネスパートナーと認めるようになりました。
無惨が対等と認める一方で、黒死牟はどれだけ信頼されていてもあくまでも主従関係を崩していません。
そこがさすが武士、と言ったところでしょうか。無惨のことは「あのお方」と呼び、無惨の血を「一滴たりともこぼす事罷りならぬ尊き血」と敬っている様子がわかります。
基本的には絶対王政で自分が正しいと思っている無惨にとって、信頼できて、かつ主従を崩さない、黒死牟の武士らしい潔さも気に入っていたポイントなのかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
まさかのあんまり好きじゃなくても上弦入りできるということが分かりましたよね。ということは好き嫌い人事じゃなくてあくまでも強さ、能力順という事なんですね。
その点では、いやその点「だけ」では無惨はいい上司なのかもしれません。
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