鬼滅の刃に登場したラスボスであり、多くの人間達を苦しめて殺しまくり、炭治郎の家族をも襲撃した鬼舞辻無惨。
無惨は平安時代の貴族として生まれましたが、その貴族が鬼殺隊を創設させた産屋敷家であり、現当主の産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)にとって無惨は先祖に当たります。
そして無惨と耀哉では性格が全然違うのです。
そこで今回はその無惨が耀哉と似た性格だったらどうなっていたのかを考えてみました。
無惨の性格
まずは無惨がどんな性格かを紹介していきます。
果たして、耀哉とどう違うのでしょうか!?
冷酷で臆病者
まず無惨の性格は冷酷にして臆病者です。
見た目で言えば割と理性的な感じがありますが、役目を果たせなかったり、不要と感じた鬼に対しては冷酷な対応を行います。
無惨にとっては大した事ない下弦の鬼を不要と言う理由で始末したりする等鬼に対する愛情は皆無。
精鋭部隊と言える上弦の鬼に対しては始末したりはしなかったが、ミスをすれば容赦なく暴言を吐いたりしたりします。
しかも鬼だけじゃなく、人間に対しても無慈悲に始末していき、自らを大災と評している事からも全くと言っていいくらい罪悪感が無いのです。
無惨を演じた声優さんである関俊彦さんは「他の作品の悪役はまだ人間として同情できる部分があるため、そこを意識して演じているけど、無惨は滅茶苦茶悪い奴」と評しており、それ程無惨が同情の余地のない冷酷な存在なのが分かります。
冷酷な部分が目立つ無惨ですが、臆病なところもあるのです。
基本、生きる事を意識して行動しているため、唯一命を危機を感じさせた継国縁壱(つぎくによりいち)との戦いではダメージを負った時には迷わず逃げ出しました。
しかも縁壱が確実に寿命で息絶えるまで耐え忍んだのです。
それ以降、縁壱が使っていた呼吸の使い手や呼吸を知っている者達を根こそぎ始末するも、それでも恐怖は拭えなかったので鬼を生み出す等慎重に行動していました。
炭治郎が見つけるまで忍んでいた事からもかなり慎重になっていた事が分かりますが、悪く言えば鬼達のボスなのにこそこそしている事から臆病とも言えます。
それ故に珠世も無惨の事を臆病者と罵っていたのです。
恐怖で支配
無惨は恐怖で支配していました。
無惨は生み出した鬼に対して呪いをかけていて、鬼は無惨に関する事を他者に喋った時、命を落としてしまうのです。
更に十二鬼月と言った者達に対しても状況次第で始末したり、罵詈雑言を吐き散らしたりとやりたい放題しています。
この事からも無惨の気分次第でやられる可能性があるため、鬼達はかなり気を遣わないといけないのです。
例外として魘夢(えんむ)、童磨、黒死牟(こくしぼう)からは慕わられ、無惨も魘夢に血を与えたり、黒死牟や猗窩座(あかざ)の事を評価したりしています。
ただ無惨は鬼達の事は道具としか見ておらず、本音としては生み出したくありません。
圧倒的な戦闘力
無惨は鬼達のボスだけあって、高い戦闘力を持っています。
血鬼術は自らの血を茨のように操る事が出来る黒血枳棘(こっけつききょく)。
両手や背中からは合計12の管を生み出して攻撃を行い、風の渦、空気弾、衝撃波を繰り出す事も可能です。
更には心臓や脳みそが複数あるためほぼ不死身と言え、仮に攻撃を受けても即座に回復する再生能力を誇り、太陽の光じゃないと倒す事は不可能。
しかも炭治郎達が無惨を倒せたのは無惨の支配を逃れ、鬼殺隊に味方をした珠世がいたからであり、彼女がいなければ倒せなかった可能性があるので、それ程無惨の強さが計り知れないのが分かりますね。
もし無惨が産屋敷耀哉みたいな性格だったら
それでは無惨が耀哉みたいな性格だったら、物語がどうなっていたかを考察していきます。
耀哉の性格
まず耀哉の性格を簡単に説明します。
鬼殺隊の長ではありますが、呪いのせいで戦いたくても戦えません。
非常に穏やかでカリスマ性に長けていて、我が強い柱の面々から慕われているのです。
それに生きている隊士、死亡した隊士を全て把握していて、墓参りも欠かせていません。
鬼になった禰豆子を連れている炭治郎のことも知りながら黙認していて、反発する柱達の意見にも耳を傾けつつ、無惨にとって例外の存在となっている禰豆子を皆に認めさせるように活躍するよう炭治郎に伝える等、公平な対応をしています。
鬼達が発奮する
上記の事を踏まえて無惨が耀哉みたいな性格だった場合、鬼達は発奮してくれると思います。
無惨は上弦や下弦なら兎も角、他の鬼達に対しては直属の部下の朱紗丸(すさまる)と矢琶羽(やはば)以外はどうでもよく感じているでしょう。
耀哉のように下っ端の下っ端と言える鬼の事を覚えてくれていれば、鬼も発奮するんじゃないでしょうか。
呪いの事に気を付けて行動しつつ、活躍すれば「無惨は自分の事を見てくれているから評価してくれる筈」と発奮すると思います。
褒めて伸ばして鬼達を強くする
無惨が耀哉みたいな性格だった場合、褒めて伸ばして鬼達を強くすると思います。
無惨は何時もではないにしろ鬼達に罵詈雑言を吐き捨て、場合によっては始末させてきました。
耀哉の場合は柱や隊士達の事を大切にしていて、余程のミスをしない限りは叱りつけずに穏やかに注意するくらいに終わらせる筈です。
無惨も活躍した鬼には「下弦や上弦になれるように努力せよ」、軽いミスをした鬼に対して「同じミスをしないように心掛けろ」と言えば、鬼達は「褒められたからもっと頑張ろう」とか「同じミスをせずに注意しよう」と考えるでしょう。
上弦の鬼達を使って稽古させる
無惨が耀哉みたいな性格だった場合、上弦の鬼達を使って稽古させると思います。
上弦の鬼は鬼殺隊で言うところの柱と言える存在です。
柱達は隊士達を強くさせようと柱稽古を行い、自分自身や隊士達を厳しく鍛えました。
無惨は沢山の鬼を増やしているのですから、上弦の鬼を使って鍛えさせようとするでしょう。
鬼は呪いと日光と日輪刀以外では死なないので、例え腕をもがれたとしても復活する事が出来ます。
その結果、精強な鬼の集団が出来上がり、上弦の鬼達もレベルアップする事が出来るのです。
上手くいけば、見込みのある鬼は鬼殺隊で言うところの継子になれる可能性もあります。
集団行動するように鍛える
無惨が耀哉みたいな性格だった場合、鬼達に集団行動させるように鍛えると思います。
作中では鬼達は誰も協力せず、単騎で戦って敗北してきました。
そうした理由は鬼達が団結しないために、共食いするような習性を受け付けられたからです。
しかし、累等の例外があるため、出来ないわけではないでしょう。
それ故に無惨は連携して戦えるように命令し、鬼達は戦闘スタイルに合っている者や弱点を補う鬼と組んで行動し、やがてそれが当然のようになっていくと思いますね。
鬼殺隊の者をスカウトしたり、協力者にする
無惨が耀哉みたいな性格だった場合、敵側の鬼殺隊の者をスカウトしたり、協力者にしたりするでしょう。
耀哉が炭治郎を優遇したのは珠世と接触し、警戒心を抱かれなかった存在であり、柱会議の最中に鎹鴉を使って彼女と接触して協力を取り付けました。
それと同じように無惨も鬼殺隊の者の中で素質がありそうな者をスカウトして鬼にしたり、見込みがありそうな者を協力者にしたりするでしょう。
鬼殺隊にはサイコロステーキ先輩や獪岳のような性格の者も少なからずいます。
彼らを使って内情を把握したりしようとするでしょう。
無惨自身も強くなろうとする
無惨が耀哉みたいな性格だった場合、無惨も鍛錬を積もうとするはずです。
耀哉は呪いのせいで出来ませんでしたが、隊士や柱達ばかりに任せないように訓練しようとしました。
それ故に無惨は訓練を行い、少しでも戦闘力を高めようとしたりするんじゃないでしょうか。
鬼殺隊をあっという間に全滅させる
上記の結果から、精強な鬼軍団を率いた無惨が鬼殺隊をあっという間に全滅させるでしょう。
上弦の鬼や下弦の鬼、強力な鬼達が一致団結して襲い掛かり、鬼殺隊を次々と倒していくと思います。
上弦の鬼1人相手でも複数人で挑まないといけないのに下弦の鬼や他の鬼が連携して攻めてくるのだから、鬼殺隊の者にとってはなすすべもない筈です。
更に内情も知られているので、作戦も封じられていく事でしょう。
こうして鬼殺隊は全滅する事になるでしょうね。
鬼滅の刃もし無惨が産屋敷耀哉みたいな性格だったらどうなる?まとめ
以上がもし無惨が産屋敷耀哉みたいな性格だったらどうなるでした。
無惨がこれらの事をやっていたら、本編で鬼殺隊は負けると言う展開もあったんじゃないでしょうか。
そうならなかったのは、無惨が冷酷で部下の事を何とも思わなかったせいだからでしょうね。
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