炭治郎を鬼殺隊士にするために最後に仕上げてくれた錆兎。
今回はその錆兎がもし生きていたら、そして最終決戦に共に参加し「上弦の鬼」と戦ったらどうなっていたのかを考えてみました。
錆兎の呼吸・性格
「水の呼吸」を使用
錆兎は炭治郎や冨岡義勇と同じ「水の呼吸」を使用します。
冨岡さんとは関わりが深く、年齢も同じ、そして二人とも鬼に家族を殺された後に鱗滝さんの元で修行し、同じ最終選別に参加しています。
心が優しく正義感が強い
後に冨岡さんが炭治郎に語ったところによると、剣士として強いことはもちろんのこと錆兎は心が優しく正義感の強い少年で、最終選別では、怪我をした冨岡さんを助けたり、他の参加者を助けながら、一人で藤襲山にいる鬼を全て倒してしまったそうです。
錆兎のおかげで、その年の最終選別は錆兎以外の全員が生還しましたが、鬼を倒しまくった錆兎だけは戻りませんでした。
一人で全員分戦ったとも言えるので、その疲労からか最終選別のラスボス的な存在の手鬼の首を斬る時に刀が折れ、そのまま倒されてしまいました。
炭治郎を指南
その後、鱗滝さんが炭治郎を最終選別に参加させるかどうかを決める岩斬りの試練で苦戦する炭治郎の前に姿を現し、剣士としての気概や男としての心構えを叩き込み、炭治郎が剣士として戦って行けるための最後の一歩を後押しし、成長させました。
自分の後輩である炭治郎が強くなれるよう、そして自分達を殺して、鱗滝さんに深い恨みを抱いている手鬼を倒せるように指南しました。
錆兎がいなければ、炭治郎が最終選別を突破して鬼殺隊に入隊し、その後の上弦の撃破、無惨との最終決戦での勝利は無かったでしょう。
そして鱗滝さんが言っていたように、炭治郎と禰豆子の登場が1000年にも渡る鬼との戦いに変化が起きたとすれば、錆兎と真菰も鬼との戦いの歴史において非常に重要な役割を果たしたと言って間違いありません。
まず、錆兎は自分自身も命がかかっている中で、自分以外の人を守るという想いをそれを実行する強さは無限列車編で大活躍した煉獄さんのような強く、後輩想いの強い柱になっていたことでしょう。
また、義勇とのやりとりの中で、「自分が死ねばよかった」と後ろ向きな発言をする義勇に対して、「姉から託された未来をしっかりと繋げ」と叱咤激励している場面もあり、精神の成熟度、器の大きさから、柱の中でも悲鳴嶼のような柱のまとめ役、もしくはしのぶのような冷静に発言し反論できるような頼りになる柱に成長していたのではないかと思います。
義勇と2人で水の呼吸を進化させ「凪」以上の技を生み出していたかも知れません。
錆兎は亡霊となって炭治郎に稽古をつけるくらい面倒見のいい人物とも考えられるので、水の呼吸の使用者達全体の能力を底上げするような指導をしていたかもしれませんね。
どちらにせよ、錆兎は技術的な面でも精神的な面でも鬼殺隊を支え、さらに底上げするような人物になっていたであろうことが予想できるのです。
最終決戦に錆兎がいたら
では、最終決戦に錆兎がいた場合、どのような戦いになるのか考察してみました。
一人で上弦を撃破するのはなかなか難しい
かなり実力のある錆兎とはいえども一人で上弦を撃破するのはなかなか難しいと思います。
相手が上弦の壱だったとはいえ、悲鳴嶼ですらかなり苦戦していましたからね。
そうなると、だれかと組んで戦うということになるのですが、誰と組んで戦ったでしょうか。
共闘する、となると水の呼吸はどんな形にも変化できる基本の呼吸であり、応用がしやすい型と言われていますので、誰と組んでもいけそうです。
義勇や炭治郎と相性は良さそう
同じ水の呼吸の義勇とはそもそもの相性が良いでしょうし、炭治郎の修行の様子を見ても、炭治郎とも連携や相性は良さそうです。
猗窩座を倒すために義勇と炭治郎と共に戦ったと仮定すると、水柱2人以上の力+炭治郎という感じになるので、炭治郎が透き通る世界に至るまでの時間稼ぎが出来ます。
そして義勇や炭治郎が負う傷を抑えることができるだろうとそうできるので無惨戦への体力の温存ができて、戦いを有利にすすめることが出来ていたでしょう。
むしろ、炭治郎が透き通る世界に至るの待たずとも、悲鳴嶼が自らの力で透き通る世界に至ったように、錆兎自身が透き通る世界に至り、猗窩座を撃破していたかもしれません。
もちろん、炭治郎や義勇以外の隊士と組んで最終決戦を戦う可能性もありますが、最終決戦では、因縁のある鬼、もしくは関わりのある隊士と組んで戦うことが多いので、おそらく、義勇と炭治郎と組んでいたのではないでしょうか。
他の隊士と組んだとしても、錆兎の活躍により他の隊士への負担が減り、無惨との最終決戦に力を温存する助けになったのではないかと思います。
無惨戦では他の柱と同様、もしくは誰よりも早く痣を発現し、日輪刀も赫刀になり、おそらく透き通る世界にも到達して、無惨を追い詰める為に全体を指揮していたのではないでしょうか。
柱稽古では隊士の戦力を底上げ
炭治郎にわざわざ稽古を付けてくれるような錆兎なので、最終決戦前の柱稽古では、隊士達が少しでも強くなれるように、より多くの隊士が痣を発現したり日輪刀を赫刀に変えることができるように稽古を付けてくれていたのではないかと思うのです。
作中では無惨の体に攻撃をすることの出来た一般隊士は炭治郎、善逸、伊之助、カナヲ、玄弥の5感組くらいで、ほとんどの隊士は無惨に触れることなく、攻撃を当てることなくやられてしまっています。
でも、少しでも多くの隊士が痣を発現していたり、赫刀を持っていたら、、、そして透き通る世界に到達した隊士が1人でも2人でも多ければ鬼殺隊全体に与えるダメージが少なくなっただろう、という意味で無惨との最終決戦の結果は違うものになっていたかもしれない、と思うのです。
誰かをかばって命を落とすかもしれない
ただ、錆兎に関しては強い剣士であることは間違いないのですが、正義感が人一倍強く、誰かを助ける為には自分の命もかえりみない所があるので誰かをかばって、命を落としていたかもしれないと同時に思うのも事実です。
心優しく強い錆兎ですから、最終的には命を落とす、という結果は変わらなかったかもしれませんが、錆兎がいてくれたら、柱を含む多くの鬼殺隊士が命を落とさなくても良かったかもしれない、と思ってしまうのです。
そして最終決戦後は炭治郎や親友の義勇とともに幸せな人生を歩んで欲しかったなと想像してしまいます。
本編では早々に命を落としてしまった錆兎ですが、最終話では錆兎の生まれ変わりのような少年が出てきます。
義勇と真菰のような子供と3人で楽しそうに歩いている姿が描かれているのです。現実では見ることが出来ませんでしたが、生まれ変わって楽しそうな3人を見る事ができたのはほっこりしますよね。
いかがでしたでしょうか?今回は錆兎が生きていたらどうなったか?ということについて想像と考察をしてきました。是非感想を聞かせて下さいね!
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