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最後まで見れば分かる!実は綱渡りだった第1話!「鬼滅の刃考察」

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漫画

ネタバレ要素を含みます!

「鬼滅の刃」第1話、「残酷」。

今では消滅してしまった職業ですが、炭売りをしていた炭治郎の穏やかな日常が冒頭で描かれていましたね。

そこから一転し、炭治郎は血まみれの家族を目にすることになり、物語が動き出します。

まさしく「鬼滅の刃」らしい始まり方でしたが、最終回と公式ファンブックを読み終えると実は第1話にはいくつかのデッドポイントがあったことが判明しました。

もしもあの時、違った選択をしていたら「鬼滅の刃」はその時点で終わりを迎えていたのです。一体どういうことか、そのデッドポイントについて説明していきましょう。

「鬼滅の刃」第1話デッドポイント:炭治郎の帰宅

まず最初のデッドポイントは炭治郎が帰宅するタイミングです。

生計を立てるためにふもとの街へ降りて炭を売りに出かけた炭治郎はついでに街の人の助けをしていくうちに、帰宅時間が予定よりも遅くなってしまいました。

すっかり暗くなった山道を慣れた様子で進もうとするなか、「おい」と声をかけられます。

・「鬼が出るぞ」

炭治郎たちと同じく、人里離れた山中で暮らす老人・三郎爺さんは「夜道を進むのは危ない」と諭し、強引に自分の家に炭治郎を泊めました

その時の炭治郎は鬼の存在を信じておらず、三郎爺さんの心配も「1人で寂しいからだ」と思っていたのですが……という流れはファンにはお馴染みでしょう。

第1話のデッドポイントはまさにここです。

夜の山道は危険ですが、歩きなれた炭治郎は三郎爺さんに声をかけなければその日のうちに帰宅できました。

しかし言うまでもなく、あの日、竈門家には無惨が襲来します。

つまりあの日、三郎爺さんが声をかけず、もしくは炭治郎が三郎爺さんの家に泊まらなかったら炭治郎は死んでいた可能性が高いのです。

炭治郎がヒノカミ神楽(日の呼吸)の唯一の継承者である以上、死んでいたらその呼吸は完全に失われていました

そうなったら鬼殺隊は上弦の鬼はおろか、無惨を倒す取っ掛かりすら得られなかったでしょう。けれども、もっと最悪な事態は炭治郎の鬼化です。

「鬼滅の刃」第1話デッドポイント:青い彼岸花

「鬼滅の刃」第1話における2番目のデッドポイントは炭治郎、あるいは炭治郎の母・葵枝きえの鬼化です。

無惨は竈門家を襲撃した際、太陽光を克服する鬼を求めている旨のセリフを言っていました。

そのため禰豆子が鬼化したのは偶然ではなかったというわけですが、もしも無惨の血を摂取したのが葵枝か炭治郎だったら……その時点でも「鬼滅の刃」という物語は終わっていました。

第1話における葵枝もしくは炭治郎の鬼化、それは無惨に「青い彼岸花」の居所を教えることを意味しています。

鬼化してから1000年間、完全な不老不死となるために無惨はそのカギとなる「青い彼岸花」を探していました

そしてその「青い彼岸花」は竈門家周辺にあり、その居所をちゃんと知っていたのは葵枝だけでした。

しかし炭治郎も幼い頃に目にしており、実は「那田蜘蛛山編なたぐもやまへん」で脳裡にめぐった走馬灯のなかに「青い彼岸花」が小さく描かれていたのです。

ここで思い出してほしいのが無惨の能力です。

無惨は配下の鬼の居場所だけでなく、その思考や記憶を読み取ることができました。

すなわちもしもあの日、鬼化したのが葵枝や炭治郎だった場合、無惨はついに「青い彼岸花」を手に入れていたのかもしれないのです。そうなっていたら最後、鬼殺隊の悲願である無惨討伐は遠退いていたでしょう。

「鬼滅の刃」第1話デッドポイント:禰豆子の討伐

最後のデッドポイントは禰豆子の討伐です。

第1話中盤、かろうじて息をしていた禰豆子を背負って炭治郎は山を降りていきます。

しかし道中、無惨の血に身体が馴染んでしまった禰豆子が鬼として目覚めて炭治郎に襲いかかりました

そんな現場に颯爽さっそうとあらわれたのが冨岡義勇とみおかぎゆうでした。

最初こそは禰豆子の頸を撥ねようとした義勇でしたが、相打ち覚悟で妹を守ろうとする炭治郎と飢餓状態なのに兄を庇う禰豆子を目の当たりにして刃をおさめます

この判断が下せるかどうか、それが第1話最後のデッドポイントです。

胡蝶姉妹。煉獄杏寿郎。

宇随天元。時透無一郎。甘露寺蜜璃。

伊黒小芭内。不死川実弥。悲鳴嶼行冥。

隊士になったタイミングはいまいち分かりませんが、少なくとも当時の鬼殺隊および現・柱たちのなかで義勇と同じ判断を下せる者はいませんでした。

おそらく義勇以外の隊士が第1話に登場していたら、禰豆子の頸は撥ねられていたと思われます。

それが意味するのは、無惨の弱体化は不可能だということです。

「無限城編」で無惨が弱体化できたのはしのぶと珠世が開発した薬のおかげで、その薬は禰豆子というイレギュラーがいたおかげでした。もしも禰豆子が頸を撥ねられていたら、その時点でも鬼殺隊の勝利は手の届かないところに行ってしまっていたのです。

まとめ

「鬼滅の刃」第1話にして物語が終わっていた可能性があるのは肝が冷えます。

炭治郎の帰宅に無惨の血を摂取する人間、そして禰豆子の討伐。確率的な問題ですが、その「もしも」を想像すると何だか「鬼滅の刃」が始まっていることに奇跡すら感じてしまいますね。

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