風柱・不死川実弥は「柱」内でも鬼への憎悪と殺意をむき出しにしており、それは初登場を飾った「柱合会議編」で禰豆子を串刺しにしたほどです。
結局、禰豆子が強靭な意志を振り絞って人を襲わないことを証明したのでその場はおさまったものの、ファンからの実弥の印象は最悪になりました。
しかし「刀鍛冶編」で弟・玄弥を通して明らかになった過去、さらには「無限城編」でようやく口に出した本音や活躍によって嫌われキャラから一転、人気キャラへと浮上します。
そんな実弥の担当声優は関智一さんです。いったいどんな声優で、代表作が何なのか。
今回は関智一さんを簡単にご紹介していきましょう。
不死川実弥役・関智一さんのプロフィール
・関智一さんのプロフィール
愛称 | 関智(セキトモ)/チイチ/関さん |
出身地 | 東京都江東区深川 |
生年月日 | 1972年9月8日 |
血液型 | AB型 |
身長 | 174cm |
趣味 | フィギュア/特撮 |
職業 | 声優/舞台俳優/歌手/漫画原作者など |
事務所 | アトミックモンキー |
デビューした年 | 1991年(俳優は1990年代、歌手は2000年) |
関智一さんは「カメレオン声優」とも呼ばれている声優です。
主人公役からクールな悪役、人外なマスコットなどを演じており、特に「叫び声が上手い」と評価されています。
主な代表作
具体的に出演したキャラを挙げるなら
- 「機動武闘伝Gガンダム」ドモン・カッシュ
- 「新世紀エヴァンゲリオン」鈴原トウジ
- 「はじめの一歩」宮田一郎
- 「ドラえもん」骨川スネ夫
- 「PSYCHO-PASS」狡噛慎也
- 「呪術廻戦」パンダ
などです。
おまけに声優だけではなく、舞台俳優や脚本、養成所の講師などマルチな活動をしていることでも知られています。
2020年にはYouTubeでチャンネルを設立し、6万人の登録者数を誇る人気ユーチューバーにもなりました。
声優を目指したきっかけ
そんな関智一さんは子供時代から舞台や映画に触れる機会が多かったため、「役者になりたい」と思うようになったそうです。
けれども同時に「顔出しの芸能人にはなれない」とも考え、声優の道を選びました。
とはいえその道のりは険しいもので、普通の高校に通いながら複数の養成所に通うカタチで声優としてのノウハウを磨き、1991年に海外アニメの農夫役でデビュー。
その後は「機動武闘伝Gガンダム」や「頭文字D」、「GTO」など有名作に出演していましたが、転機が訪れたのは2000年代です。
2001年の映画「犬夜叉 時代を越える想い」で悪役を演じてからそちらの仕事も舞い込むようになり、2004年の「ふたりはプリキュア」ではマスコットも「定評がある」と見込まれます。
そして2005年には国民的アニメ「ドラえもん」の骨川スネ夫(3代目)に抜擢され、その名が広まりました。
フィギュア&特撮が趣味
人物エピソードについても尽きない声優で、例えば趣味のフィギュア&特撮はそれぞれ仕事にもなったほどです。
(フィギュアは自作したり雑誌のコラムを書いたりしており、特撮は「仮面ライダー」シリーズに出演したり等している)
なお声優に詳しくない人たちから同じく声優の関俊彦さんと混合されることがありますが、関俊彦さんのほうが先輩なのでご注意ください。
不死川実弥役・関智一さんの代表作
「機動武闘伝Gガンダム」ドモン・カッシュ
関智一さんの出演した作品(キャラ)は本当に多種多様ですが、そのなかから代表作を選ぶなら「機動武闘伝Gガンダム」ドモン・カッシュは外せないでしょう。
「ガンダム」シリーズといったら人型メカのパイロット同士に強いられる宿命や悲劇的な戦争が様式美となっていますが、「機動武闘伝Gガンダム」は人間がガンダムを殴るといったように「殴り合う」異色作です。
下手をしたら嫌厭されていてもおかしくはなかったものの、今までの様式美から離れたことによって新たなファンをゲットできました。
そんな「機動武闘伝Gガンダム」の主人公ドモン・カッシュはぶっきらぼうですが、根は優しく純朴な青年です。
しかし物語序盤から専用機があったこと、生身でもガンダムと渡り合える身体能力があること、そしてシリーズ屈指の破壊力がある必殺技「石破ラブラブ天驚拳」は歴代主人公たちのなかでもインパクトがあります。
作風からか叫ぶ展開が多く、関智一さんの叫び声の評価をつけたキャラです。
(おかげで当時の仕事が多忙なこともあり、声が荒れたとか)
今でも「スーパーロボット大戦」シリーズの出演にも欠かせないキャラですね。
「ドラえもん」骨川スネ夫
声優、ひいては関智一さんを知らなくても「ああ、あの人か」と思い浮かべられるキャラといったら骨川スネ夫です。
金持ちの子供であるスネ夫はジャイアンの腰ぎんちゃくで、よくジャイアンとともにのび太をいじめるものの、時にはのび太共々ジャイアンにいじめられることも。
イヤミな性格で、自分が金持ちであることをアピールして自慢しますが、のび太たちがピンチに陥ると仲間思いな一面も発揮します。
つまり良くも悪くも人間臭い男の子というわけです。
そんなスネ夫は関智一さんにとってかなり声をつくっているとか。
その気になれば先代のスネ夫役・肝付兼太さんに寄せることも可能ではあるものの、「モノマネはしなくていい」と言われており、自分なりのスネ夫(声は高めに、可愛く)を演じているそうです。
「戦国BASARA」シリーズ・石田三成
関智一さんの名演は「天空のエスカローネ」や「テイルズ オブ ディスティニー」でも光っていますが、個人的なおススメとして「戦国BASARA」シリーズの石田三成を推させていただきます。
「戦国BASARA」シリーズは「スタイリッシュ戦国アクション」というコンセプトで売り出したゲームで、キャラ・世界観ともにブッ飛んだ作品です。
そんな作品のキャラである石田三成もまた中々ぶっ飛んでおり、冷静で頭は回るものの、純粋過ぎて融通が利かない青年でした。
名友・家康の離反によってそれが顕著となり、裏切りに関しては潔癖なまでに憎んでいます。
いわゆるツンギレというわけですが、作中での脆いところも相まって人間臭いキャラです。
(実際にシリーズを通しての人気キャラでもあります)
とはいえ刺々しい言動や精神的に不安定なところ、憎しみをむき出しにして叫ぶシーンなど演技をするうえではかなり難しいと思います……が、そんな石田三成の全てを関智一さんはやってのけているので知らない人は是非見てほしいですね。
まとめ
不死川実弥の声優は関智一さんです。
「カメレオン声優」と呼ばれている関智一さんは1991年に海外アニメの農夫役でデビューし、2000年代でその知名度を高めました。
特に「ドラえもん」骨川スネ夫として知られているものの、ファンからは「機動武闘伝Gガンダム」のドモン・カッシュ役として有名です。
人物エピソードも絶えない声優で、趣味のフィギュア&特撮はもちろん、舞台俳優などマルチな活動もしています。
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