栗花落カナヲは紅一点な炭治郎の同期であり、いつもたおやかな笑みを浮かべている美少女です。
視力に優れており、自身が使う「花の呼吸」はこの視力のおかげで見様見真似で覚えました。
それだけでなく、相手の動きを先読みするなど俊敏な動きの助けにもなっています。
カナヲといったら凄惨な過去が印象深いですが、胡蝶姉妹や炭治郎たちによって徐々に自我を取り戻していく姿もまた「鬼滅の刃」の見どころでしょう。
そんなカナヲを演じた声優は上田麗奈さんです。それではさっそく栗花落カナヲ役の声優・上田麗奈さんのプロフィールと代表作をご紹介していきましょう。
栗花落カナヲ役・上田麗奈さんのプロフィール
・上田麗奈さんのプロフィール
| 愛称 | うえしゃま |
| 出生地 | 富山県富山市 |
| 生年月日 | 1994年1月17日 |
| 血液型 | A型 |
| 身長 | 157cm |
| 趣味 | 水彩画・ボールペン画/掃除 |
| 職業 | 声優/歌手 |
| 事務所 | 81プロデュース |
| デビューした年 | 2012年（歌手は2016年） |
人気&実力派声優の1人
上田麗奈さんは人気&実力派声優の1人で、その演技力はアニメ「キルラキル」の主要キャラ・満艦飾マコを演じた洲崎綾さんが「バケモノ」とコメントしたほどです。
高校まで演劇を続けていた上田麗奈さんは声優になった現在でもその時培ったスキルや経験を生かし、全身を使って演じているとか。
曰く、「人の心を揺さぶるような演技がしたい」とのこと。
そのひたむきな姿勢は演技だけでなく、歌唱力にも反映されており、上田麗奈さんの歌は感情が込められている歌い方をしています。
（もちろん音程や間も素晴らしいです）
ただ上田麗奈さんはとても天然でポンコツらしく、少なくとも常人とはどこかセンスがズレているそうです。
そのため共演者やスタッフ、ファンが困惑してしまうこともしばしば。
声優を目指したきっかけ
そんな上田麗奈さんが声優になったきっかけは中学生にまで遡ります。
当時同じ演劇部に所属していた友人が声優志望で、その友人を尊敬していた上田麗奈さんは「声優は素晴らしい職業に違いない」「自分の性格を変えたい」という気持ちで声優になることを決意。
高校3年生の進路選択にて声優オーディションに挑戦し、2011年の「第51回81オーディション」で特別賞&小学館賞を受賞します。
この功績が認められて翌年の2012年、81アクターズスタジオに入所。
主な代表作
その在籍中にデビューを飾り、以降
- 「てさぐれ!部活もの」園田萌舞子など
- 「ハーモニー」御冷ミァハ
- 「なないろ革命」栗山奈菜
- 「SSSS.GRIDMAN」新条アカネ
- 「フルーツバスケット」草摩杞紗
など多数の作品に出演しました。
その声質はリアルで、吐息混ざりの喋り方は「可愛いのに色っぽい」「リアル」と評されています。キャラとしては元気な女の子からクールな女性、老人に少年など幅広いですが、そのミステリアスでどこか壊れているような声音からか、狂気をはらんだキャラに定評がありますね。
なお第9回&15回声優アワードでそれぞれ新人女優賞と助演女優賞を受賞しています。
上田麗奈さんの代表作
「ハーモニー」御冷ミァハ
「ハーモニー」は夭折の天才作家・伊藤計劃の同名小説を原作にした劇場アニメで、御冷ミァハは主人公・霧慧トァンが憧れた同級生です。
「ハーモニー」の世界は世界的混乱から立ち直った反動で医療・福祉に特化しています。
そのため優しさに満ちた世界なのですが、それゆえに少女時代のトァンは息苦しさを感じていました。
そんな時、同級生だったミァハに声をかけられます。
ミァハの知性的でミステリアスな振る舞いに同じく仲の良かったキアンとともに心を惹かれていくトァン。
そして彼女たち3人は優しい世界に反抗するため、自死することを決意します……が、それは失敗に終わってしまい、ミァハだけが命を落としてしまいました。
しかし13年後、WHOの上級査察官になったトァンの目の前で起こったある事件によって死んだはずのミァハが生きている可能性が浮上します。
トァンは事件の真相を探りながらもミァハについて向き合っていくというストーリーです。
そんなミァハは先述したように知性的でミステリアスなキャラで、綺麗な声にも関わらず、どこか壊れているようにも聞こえますね。
「Caligula」μ
「Caligula」は2016年にフリューが発売したゲームで、「偶像(アイドル)殺し×現代病理」をコンセプトにした学園ジュブナイルRPGです。
2018年にはリメイク版「Caligula Overdose」が、2021年には続編である「Caligula2」が発売しています。
主人公である「あなた」はある日、自分が今いる世界が紛い物だと気づきます。
「あなた」がいる世界はボーカルソフトμが管理している仮想世界「メビウス」で、「メビウス」に誘われた人間たちは全員「現実にいたくない」と願った者たちばかり。
そのため「メビウス」では誘われた人間の願いが叶っているものの、表面的な願いが叶っているだけで、根本的な問題の解消にはなっていません。
おまけに「メビウス」は維持するためにはμへの熱烈な感情をはじめ、負の感情が必要なため、「メビウス」に気づいた人間は再洗脳されます。
「あなた」はそんな「メビウス」から脱出を図るグループ「帰宅部」に声をかけられ、そのまま入部することに。
世界の真相に気づいた直後に出会ったもう1人の歌姫・アリアの力によって戦うことを手に入れた「あなた」でしたが、「メビウス」に誘われた人間たちが抱える悩みに直面します。
それが仲間である「帰宅部」のメンバーも例外ではなく……といったストーリーとなっています。
上田麗奈さんが担当したμはいわゆる自我を持ったボーカロイドです。
性格は純真無垢・可憐・何事にも精一杯にあたる、まさしくアイドル的なキャラとなっています。
現実に苦悩する人間のためにアリアとともに「メビウス」をつくりましたが、「ある理由」から「メビウス」に誘った人間を閉じ込めるように。
心優しいアイドルに間違いありませんが、AI的存在であるがゆえに根本的に人間の心を理解しておらず「ポンコツ」とも評されることも。
明るく元気な上田麗奈さんが見られる作品でもあり、その歌唱力を堪能できる作品でもあるのでおススメです。
「わたしの幸せな結婚」斎森美世
2022年4月現在、代表作とは言い難いものの、絶対に上田麗奈さんの代表作になると思っているので「わたしの幸せな結婚」をご紹介いたします。
「わたしの幸せな結婚」は少女向けなシンデレラ・ストーリーで、「異能を持っていない」という理由から実の家族に虐待された少女と心を閉ざした当主の男性の交流と恋愛模様を描いています。
この作品は元々「小説家になろう」で連載していましたが、2019年に書籍が刊行されるや否や、爆発的な売り上げを伸ばしていき、2021年10月には400万部を突破しました。
2022年4月5日にアニメの製作発表とともにPVが公開され、同時に主人公・斎森美世を担当するのが上田麗奈さんだと判明しました。
（PVで聞けた美代の声は感情を削ぎ落されており、その過酷な境遇を匂わせていたので脱帽しました……）モブのやっかみや障害にやきもきするものの、ハッピーエンドが確定されているラブロマンスなので気になる方はおススメします。
まとめ
栗花落カナヲを演じた声優は上田麗奈さんです。
著名人や同業者からその演技力やストイックな姿勢が絶賛されている上田麗奈さんですが、素の性格は天然でポンコツとか。
しかしその演技力は本物で、劇場アニメ「ハーモニー」の御冷ミァハのように所謂イっちゃっているキャラに定評があります。とはいえ明るいアイドルから儚い美少女まで幅広く演じており、少年役や老人役も担当した実績もあります。
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