鬼のみが行使できる異能・血鬼術。
基本的に1体につき1つの異能となっているものの、たまに複数の能力を持った鬼が登場します。
それ自体はどうやら珍しくないようですが、1つの異能しか目覚めない鬼と複数の能力に開花する鬼の違いとは何でしょうか?
個体差と言えばそれまでですが、今回は複数の能力が開花する理由について迫っていきます。
血鬼術のおさらい!複数の能力を持った鬼はだれ?
血鬼術とは鬼特有の異能力です。
いわゆる超能力や魔法と同じもので、能力は千差万別。どの血鬼術も物理法則を超越しています。
その詳細は鬼によって異なっており、人間時代の未練やこだわりが反映されているケースが多いため、精神的な要因が関わっている模様です。
血鬼術の例
「鬼滅の刃」本編では
- 冷気・雷・風といった自然系の操作
- 幻術
- 空間操作
- 武器の生成(強靭で細い糸やしなやかで硬い帯、血の刃など)
- 不可視の斬撃
など様々な血鬼術が炭治郎たちに襲いかかりました。
しかし血鬼術は万能ではなく、使えば使うほど行使している鬼が消耗していく弱点があります。
人を喰らえば回復するものの、大抵の場合、そこまで消耗した鬼に待っているのは死のみです。
また鬼の弱点である日光および日輪刀は血鬼術にとっても弱点となっており、特に鬼の毒といった肉体を蝕む力に対して効果を発揮しました。
(おそらく藤の毒も同様で、音柱・宇随天元が妓夫太郎の毒を浴びても動けていたのは戦闘中に藤の毒が塗られたクナイを受けていたことも大きいと思います)
複数の能力を持った鬼
さて、いよいよ本題に入りましょう。
血鬼術は鬼1体につき1つの異能が基本となっているものの、時に複数の能力を持つ鬼がいました。
具体的には
- 沼鬼
- 累
- 妓夫太郎
- 鳴女
が挙げられます。
(半天狗は血鬼術が「分身」のため除外。
玉壺は「壺を媒体にした異空間使い。肉体改造を施しているとしても、異空間となった壺内に取り込んだものを変異させる力がある」と解釈しているので除外。
また肉体操作によって武器を作成、あるいは己が肉体を武器にしている黒死牟・獪岳・無惨もまた除外します)
血鬼術の説明では「複数の能力を持つ鬼もいる」と記されているため、1つ以上の異能を開花させる鬼がいるのは珍しくないのでしょう。
また無惨の血を多く摂取することで新しい能力を開花させたと思われる描写もあります……が、それにはストップをかけたいです。
なぜなら「無惨の血を取り込めば取り込むほど新しい能力が発現しやすい」なら、上弦の鬼たちは全員別な能力をそれぞれ有していなくてはなりません。
それがないということは、すなわち無惨の血は複数の能力を発現させる原因ではないことを意味しています。
そこで鬼が複数の能力を開花する理由として考察できるのは
・人間時代の心身的な問題
・強烈なエゴではないかと推察できます。
鬼が複数の能力を持てる理由その1、人間時代の心身的な問題
鬼が複数の能力を持てる原因、それは人間時代の心身的な問題が関わっていると思います。
先述した複数持ちの鬼のなかで、この原因に当てはまるのは妓夫太郎です。
妓夫太郎は自由自在に動き回る血の刃こと「血鎌」という血鬼術を行使していましたが、その「血鎌」には猛毒が付与されていました。
その毒性は非常に高く、一般人なら即死レベル、毒に耐性がある宇随ですらも厳しいレベルです。
しかし「血鎌」とその毒性は血鬼術で考えた場合、やはり別物だと扱ったほうがいいと思います。
そうなると何故、妓夫太郎は血の刃の操作と猛毒という2つの能力に目覚めたのか……それは「妓夫太郎の人間時代の問題のせい」という仮説に基づけは説明が可能です。
妓夫太郎は作中や公式ファンブックで断言されなかったものの、
- 「いくら食べても痩せたまま」というセリフ
- 人間時代から浮き出ていた痣やギザギザだった歯
- 凶暴な性格
から先天性の梅毒だった可能性が指摘されています。
(どれも梅毒を患った人間が発症する症状であるため)
妓夫太郎自身がそれを知っていたかどうか微妙なところですが、少なくとも「自分の身体がどこかおかしい」と思っていたように見受けられました。とにかく妓夫太郎のように人間時代の心身の問題を抱えたまま、鬼化した場合、本命となる血鬼術とは別にデバフ的な能力に目覚めるのではないか?と考えられます。
鬼が複数の能力を持てる理由その2、強烈なエゴ
もう1つ、鬼が複数の能力を持てる原因として考えられるのが強烈なエゴです。
(エゴとは「自尊心」「うぬぼれ」とも訳されますが、この考察では「自我」という意味合いで扱います)
この原因に当てはまる鬼は2体、累と鳴女です。
「鬼滅の刃」本編や公式ファンブックの情報を踏まえると、累にしても鳴女にしても強いエゴを持っていることが分かっています。
累は両親の思い出とその想いを忘れながらも、積もりに募った家族への恋しさだけは失わず、「家族」ごっこというカタチでその恋しさを満たそうとしました。
鳴女は博打狂いな夫を手にかけた後に弾いた琵琶が絶賛されたことで味を占めてしまい、夜な夜な通り魔をしては琵琶を演奏するという人間でした。
(鬼となった鳴女が何を考えていたか分かりませんが、血鬼術の起点が琵琶になっているあたり、強烈なこだわりを抱いているのが伺えます)
折しも累と鳴女は他の鬼よりも無惨の血を与えられたようですが、先述したように無惨の血の量だけでは複数の能力は開花しないように思えます。血鬼術が精神によってその能力が左右されるとしたら、やはり累のような(あるいは鳴女のような)エゴの強さが影響を及ぼしているのでしょうか?
おまけ、沼鬼はどっち?
単刀直入に言うと、沼鬼は保留させていただきます。
というのも沼鬼は雑魚鬼ゆえに情報が少ないうえに、炭治郎が対決した時の様子では「人間時代の問題」と「強烈なエゴ」……どちらにも受け取れるからです。
例えば「沼」が沼鬼の血鬼術だった場合、分身できていたのは沼鬼が多重人格だとしたら筋が通ります。
けれども沼鬼の少女への異様な執着を考えるとエゴの可能性も捨てきれません。もしかしたら両方の条件を満たしていたかもしれませんが、どちらとも言えないため、沼鬼は保留でお願いします……。
複数とは?
1. 数としての複数
- 2個以上であることを指します。
- 単数(1個)と対比されます。
- 例:
- 2個のりんご
- 3人の学生
- 10冊の本
2. 文法上の複数
- 名詞や代名詞などの語形変化によって、人や事物の数が2個以上であることを示します。
- 言語によって様々な表現があります。
- 例:
- 英語:
- 単数:apple (りんご)
- 複数:apples (りんごたち)
- 日本語:
- 単数:本
- 複数:本たち
- 英語:
3. その他
- 数学では、2以上の整数を指すこともあります。
- 哲学では、複数の存在や概念について論じることもあります。
複数の使い方
- 「複数」は、名詞だけでなく、動詞や形容詞にも使うことができます。
- 例:
- 私は複数の言語を話せる。
- 彼は複数の会社に就職した。
- これは複数の選択肢がある問題だ。
まとめ
「複数」は、様々な意味を持つ言葉です。
- 数としての複数
- 文法上の複数
- その他
それぞれの意味を理解して、正しく使うようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
血鬼術の謎もとい複数の血鬼術に目覚める理由は「人間時代の心身的な問題」と「強烈なエゴ」……と仮説を立ててみたものの、少々脆いような気がします。
とはいえ血鬼術の設定にまつわる情報量は少ないため、これが精一杯。もしも「こんな理由じゃないか?」と思われる方は是非お知らせくだされば幸いです。
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