鬼滅の刃で初めて登場した上弦の鬼であり、格闘術を使って相手を追い詰める猗窩座(あかざ)。
弱者を嫌い、強者であれば敵であろうと鬼になろうと誘いをかける戦闘狂で、炎柱の煉獄杏寿郎を屠り、炭治郎や水柱の冨岡義勇と互角以上に渡り合いました。
そんな猗窩座が作中で繰り出した技、作中の活躍、人間だった頃について興味がある人は多いのではないでしょうか。
劇場版が切っ掛けで彼の事を知った人達も多いと思いますし、少なからず興味がある筈。
それ故に猗窩座の技、作中の活躍や人間だった頃について解説していこうと思います。
猗窩座の技の一覧
まずは猗窩座の技について解説します。
猗窩座は血鬼術・破壊殺を使い、多種多様な技で相手を追い詰めていくのです。
- 羅針(らしん):地面に雪の結晶を生み出し、自分に迫りくる相手の闘気を感じ取って反応する技
- 空式(くうしき):空中で拳を振るい、それによって空気の弾丸を飛ばす技
- 脚式(きゃくしき):キック技であり、冠先割(かむろさきわり)、流閃群光(りゅうせんぐんこう)、飛遊星千輪(ひゅうせいせんりん)とバリエーションは豊富
- 砕式(さいしき):その名の通り、地面を砕く破壊力がある一撃を繰り出す技
- 乱式(らんしき):拳の連打を繰り出して空気の弾丸を飛ばしていく技
- 鬼芯八重芯(きしんやえしん):8発の拳の一撃を広範囲に繰り出していく技
- 滅式(めっしき):闘気を纏って突撃して拳の一撃を繰り出す技で、杏寿郎の奥義を破ると共に体を貫いた
- 終式 青銀乱残光(しゅうしき あおぎんらんざんこう):全ての方向に拳の連打を100発放っていく技で、冨岡の拾壱ノ型凪でも全てを防ぐ事は不可能
以上となりますが、人間時代には鈴割り(すずわり)と言う武器折りの技を会得していました。
猗窩座の作中での活躍
次は猗窩座の作中での活躍について解説します。
猗窩座が登場したのは第8巻第62話です。
一応第61話にも登場していましたが、この時は姿が見えなかったので彼かどうか分かりませんでした。
弱者である炭治郎を始末しようとしましたが、杏寿郎に阻止されたのです。
杏寿郎がかなりの強者だと感じた猗窩座は鬼にならないかと誘いをかけるも、弱い人間を足蹴にするような彼を受け入れられない杏寿郎は拒否して戦闘に突入しました。
激しい戦闘をしながらも杏寿郎に誘いをかけつつ、彼の左目や肋骨、内臓を傷つける猗窩座。
それでも杏寿郎は鬼になる気は無く奥義で蹴りをつけようとし、猗窩座も傷つきながらす凄まじい闘気を放つ彼に歓喜して技を繰り出してぶつかります。
そして杏寿郎の体を貫くも、彼は怯む事無く首を斬ろうとしたので焦りました。
そこへ太陽が来たのと、炭治郎と伊之助が加勢に来たので両腕を敢えて引きちぎって逃走するも、炭治郎に卑怯者と言われて内心激怒。
その後、鬼舞辻無惨に青い彼岸花を見つけられなかった報告を行うのですが、炭治郎達を始末しなかった事で彼から暴言を吐かれました。
そして自分の事を卑怯者扱いした炭治郎をぶちのめす事を決意したのです。
上弦の陸である堕姫(だき)、妓夫太郎(ぎゅうたろう)が敗北した後、残る上弦の鬼達と共に無惨の元に向かうも、彼から暴言を吐かれました。
無惨が現れる前後で、自分になれなれしくする上弦の弐の童磨に手を出したり、上弦の壱の黒死牟(こくしぼう)に宣戦布告したりしたのです。
そして鬼殺隊の最終決戦の際には、炭治郎と冨岡と遭遇して戦闘。
2対1の状況の中で互角の戦いを繰り広げ、あれから強くなった炭治郎を褒めるのだが無意識に杏寿郎を侮辱したので、炭治郎の怒りを買いました。
猗窩座も炭治郎と対峙していると、人間時代の事を思い出しそうになって嫌悪感を抱きます。
そして圧倒的戦闘力で炭治郎を追い詰め、痣を発現させた冨岡とも互角に渡り合いました。
戦いの中で炭治郎は透き通る世界を会得し、闘気を消した状態で猗窩座に迫って動揺する彼の首を斬ったのです。
しかし、無理矢理首を繋げようとするも冨岡に阻止されて、首は消滅。
それでも肉体の方は負けを認めてないのか、炭治郎に攻撃を浴びせると共に無惨同様の存在になろうとしていました。
そうしたら恋雪に止められ、炭治郎に殴られた際に慶蔵の事を思い出したのです。
そして本当に許せなかったのは自分であり、既に自分が負けた事を悟って自らを攻撃してダメージを与えました。
そうしたら恋雪達と共にあの世へと向かい、肉体も完全に消滅したのです。
猗窩座が人間だった頃について
次は猗窩座が人間だった頃について解説します。
慶蔵に拾われる
猗窩座は人間時代では狛治(はくじ)と呼ばれていて、病弱の父親に薬を買ってもらうために人のお金を盗んでお金を得ていたので、捕まるたびに罰せられていました。
それでも父親が元気になるならとどんな目に遭っても構わないと言う覚悟で行い続けます。
しかし、盗んだ金で薬を買ってほしくなかった父親は狛治に真っ当な道を歩んでほしいと言う遺言を残して首を吊りました。
全部父親のためにやっていた狛治は自暴自棄になり、暴れまくっていたところを慶蔵(けいぞう)と言う武術道場を営む男性が現れます。
狛治は彼に立ち向かうもあっさり敗北しました。
恋雪と出会う
そして道場に連れてこられた狛治は病気で寝たきりになっていた慶蔵の娘の恋雪と出会います。
慶蔵は悪人の狛治は先程撃破したからと言う理由で狛治に娘の看病を頼みました。
元々父親の看病をしていたのもあり、それ程苦では無かったが次第に好意を抱いていたであろう恋雪の恋心までは理解できませんでした。
狛治は看病と並行しながら、慶蔵の稽古を受けていました。
それから3年が経過し、恋雪も元気になったのです。
そして慶蔵から道場を受け継ぐように言われ、同時に恋雪と結婚するように言われます。
狛治は過去の罪から幸せになる未来を予想していなかったので困惑していましたが、父親の遺言に従って承諾しました。
悲劇
そして狛治は恋雪達の事を報告しに父親の墓参りに行った際、悲劇が起こりました。
それは慶蔵と恋雪が剣術道場の者達が井戸に仕込んだ毒によって命を落とした事でした。
同時に花火を見に行った際に恋雪から逆プロポーズされて承諾した事を思い出し、約束を守れなかった事を悔やみます。
そして剣術道場の者達を女中を除いて全て始末し、血まみれになって歩いていたら無惨に遭遇し、彼の手で鬼にされ、猗窩座となりました。
同時に人間時代の記憶も忘れ、ただ強者との戦いを好む存在になったのです。
女性は食べない
鬼になって人間時代の記憶も忘れた猗窩座ですが、何故か女性だけは食べる事はしませんでした。
童磨によると女性を食べた方が栄養分が良くて強くなれるそうですが、猗窩座は食べるどころか手をかける気もなかったのです。
女性は力が弱いから弱者と言う考えもあったのでしょうが、無意識に恋雪の事がちらついていたんじゃないでしょうか。
そうじゃないと手をかけない理由がありません。
無惨はその事を認知していましたが、猗窩座がちゃんと働いてくれるのもあってか特に咎めませんでした。
鬼滅の刃猗窩座の技、作中の活躍や人間だった頃についてまとめ
以上が猗窩座の技、作中の活躍や人間だった頃についてでした。
最初は本当に戦闘狂みたいな感じでしたが、彼の人間だった頃の悲劇を知ったら印象が大分変わるんじゃないでしょうか。
来世では幸せになってほしいですね。
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