鬼殺隊の柱のように、鬼の中で最も位が高く強い鬼、それが十二鬼月です。
作中で鬼殺隊との戦闘で十二鬼月が出てくることはあっても鬼同士で絡んでいるシーンは2回しかありません。
下弦の鬼が集められたパワハラ会議と上弦の陸の堕姫・妓夫太郎兄妹が倒されて上弦の鬼たちが無限城に招集された時です。
無惨は手を組んで自分を倒しにやってこないように、鬼たちは群れないような性質にコントロールしています。
だから、作中では鬼が共闘することもありませんし、そもそも鬼同士が絡んでいるシーンもほとんどありません。
しかし数少ない鬼同士の絡みを見ていくと、意外な関係性に気づきます。
今回は鬼の中でも最も位の高い十二鬼月の中でも更に強い鬼たち、上弦の鬼の交友関係と絆について考察していきたいと思います。
猗窩座と童磨
実は猗窩座と童磨の2人にも意外な関係があるんです。
作中で二人が接触したのは、無限城に上弦の鬼が終結した時で、童磨が猗窩座を徹底的にあおり倒して猗窩座を怒らせ、頭を飛ばされていましたよね。
群れない鬼といえども、穏やかではない接触ですが、なにせこの2人は性格が正反対。
真面目で忠実な猗窩座に対して童磨は最初から本気を出さずに油断させるような性格です。
猗窩座は戦いの時のみ、ある程度強さを認めた者に対してのみ饒舌にしゃべりますが、童磨は相手が無惨だろうと終始喋りまくります。
人間の食べ方も、猗窩座は女性は食べないのに対して、童磨は女性を好んで食べていました。諸々のそうした点からもまさしく「水と油」の2人は合わなそうです。
また、童磨の言動から猗窩座の方が先に鬼になっているにも関わらず、童磨に序列では先を越されているので、おそらく猗窩座は自分より上の上弦の2人に強い敵対心を持っています。
作中で唯一猗窩座が童磨を越えるだろうと想像できたのは2人の最期のシーンです。
猗窩座は首を克服したものの、童磨は克服できませんでした。
そう考えると、そのまま生きていたら猗窩座は童磨の上の序列にいっていたかもしれませんね!
黒死牟と猗窩座
作中で黒死牟と猗窩座が描写されたのは2回、1回目が無限城での招集時、そして2回目が猗窩座の死亡時です。
1回目の時は童磨にあおられて突っかかる猗窩座を黒死牟が制していましたが、もともと黒死牟にも童磨にも敵対心を持っていた猗窩座は怒りの矛先を黒死牟に変え、「必ずお前を殺す」と言っていました。
それに対し、黒死牟は励むことだ、と受け流していました。
2回目は猗窩座が死んだ時です。「私に勝つのではなかったのか」「更なる高みへ開けた道を放棄するとは」と言っています。
このセリフから考えるに黒死牟は猗窩座に対して、もっと強い鬼になるように、という期待をしていたのではないかと思えるのです。
トリッキーな血鬼術を使ったり、そもそも真面目とは言えない他の鬼と違って黒死牟と猗窩座は共に剣術や武術を極めたい、もっと強くなりたい、至高の領域を目指していた同士なので、黒死牟は自分と通じる何かを感じていたのかもしれません。
黒死牟と童磨と猗窩座
そもそもこの3人はお互いのことをどう思っているのでしょうか?
童磨は感情がありませんので、誰のことを気に入っている、とかは無さそうですが、明らかに猗窩座を下に見ているような所があります。猗窩座は自分と黒死牟には勝てない、と言いきっているのです。
童磨は鬼殺隊と戦う時も、最初から本気を出さずに今後のために相手に技を全て出させてから倒すという戦い方をします。
それを分析して今後の戦いに活かすためです。そうした分析力のある童磨は猗窩座の能力を分析して勝てない、と言っているのでしょう。
そして、猗窩座も今の自分では勝てない、と思っているからこそイラつくのかもしれません。
対して黒死牟は、自身が今のところ上弦の壱で最強の鬼なのもあって、おそらく無惨以外の鬼はどうでもいいと思っていそうです。
そして無感情でサイコパス、そして軽薄にペラペラしゃべる童磨に対しては、無惨と同じようにあまり好きではないという感情を持っていそうです。
童磨と妓夫太郎・堕姫
鬼同士の関係と言えば、童磨と妓夫太郎・堕姫兄妹のことははずせません。
死にそうになっている妓夫太郎と堕姫を通りかかった童磨が無惨の血を与えて鬼にします。
その当時の童磨は上弦の陸、100年以上の時を経て、童磨は上弦の弐、妓夫太郎・堕姫兄妹は上弦の陸になっています。
自分がスカウトした後輩がどんどん昇進していっている、ということを考えると童磨は妓夫太郎・堕姫に対して可愛い後輩、とまではいかなくても、何かしらの想いがあるかもしれませんね。
上弦の鬼たち同士の交友関係について見てきましたがいかがだったでしょうか?
もっと深く読んでいけば、作中では明らかにされていない関わりが会ったのかもしれません。もし、この鬼同士はこんな関係があるよ!等ありましたら、是非教えてくださいね!
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